特別企画

講師の作品添削 課題:オリジナルキャラクター着彩

ゲームキャラクターデザイナー養成講座新聞奨学生クラスの講師です。

今回は生徒に実際行っている作品への添削過程をご紹介致します。

オリジナルキャラクターのテーマは「主人公キャラで魔法使い」性格は「正義感が強い」が「ひねくれもの」で「負けず嫌い」

これは絵を全く描いたことのない初心者の生徒が、9月頃に完成させた初めてのオリジナルキャラクター着彩の課題です。

課題で描くオリジナルキャラクターは、主人公キャラで、職業は魔法使い、性格は努力家・正義感が強い・負けず嫌いで少しひねくれている、という設定にしました。

沢山のサムネール(下描き)案の中から大分キャラクター像が絞れてきたところが①です。

写真1「主人公」「魔法使い」など抽象的なキーワードをもとに生徒が具体的に描き起こした下書き

魔法使い“らしさ” 主人公“らしさ”とは。雰囲気やパース、表情など考えていく

魔法使いらしさは出てきましたが、まだ主人公といわれると今一つピンと来ない雰囲気なので、もう少し一緒に考えていきます。

普段何気なく見ていたゲームキャラクターなどを見返し、分析して主人公キャラ達に共通する点などを探していきます。

この間にも接地面の位置やアイテムのパース、表情についても指摘します。

キャラクターの横に書かれている沢山の絵や文字は、一つ一つ図解しながら説明した跡です。

学生はこれを元に何度も何度も描き直し、複数の講師にOKが貰えるまで描き続けます。

魔法使いというイメージに固執してしまい、主人公らしさが欠けていた点を改めたのが②です。

写真2先ほどよりも主人公らしさを感じられるように

主人公らしさを意識して、【意志の強い眼差し】や、【余裕のある柔らかい表情】、そして魔法使いらしさを出していた杖や三角帽子を【魔法陣の描かれた古書】に変更することで【格好良さと魔法使いらしさを兼ね備えたデザイン】になってきました。

このように【誰が見ても】【設定通りのイメージ】になるレベルまで作り上げていきます。

ここでも一つ一つのアイテムが体の面に沿って描けているか、素材の厚みや質感に合わせた服のシワが描けているか、重心の位置は取れているか、接地面や目線の高さは揃っているか、など多くの指摘が入っています。

キャラクターを引き立たせる為には顔や体だけでなく、一つ一つの小物もしっかり描かなくてはいけません。

でなければ、せっかく格好良く描けたものが『自然に』格好良く見えないからです。

講師の添削を受けながら、キャラクターを模索し、設定やイメージに近い仕上がりに

それらを改善し完成したラフ案が③です。

柔らかい優しい雰囲気を持つ主人公ですが、立ち姿にどこか風格があり、内に秘めた自信と強さを感じます。

写真3アイテムや服のしわ、表情など細かい添削されている様子が書き込まれている

これに配色計画と、影指定をしたのが④、着彩し完成したのが⑤の作品です。

写真4
写真5

キャラクターのイメージカラーを青系に決めていたので、そのイメージにならい水の魔法も加えました。着彩すると一段と格好良く見えますね。

今まで自分の頭の中でしか存在しなかったキャラクターが、ポンと現実世界に飛び出してきたようで、完成したときの喜びはひとしおです。

この楽しさこそ絵を描く醍醐味ですね。

入学当初と比較して、抽象的なキーワードから、イメージに沿ったキャラクターを具体的に描けるレベルにまで成長。1年目の9月時点の課題のため今後の伸びしろにも期待

ちなみにこの生徒が入学時に『カッコイイ男の子』というお題で描いた初めてのキャラクターが⑥です。

この時はデフォルメされたキャラクターしか描けず、体も描けませんでした。本当に描いたことがなかったんですね。

写真6

新聞奨学生クラスは、新聞配達の仕事をこなしながら授業を受けています。

仕事で制作時間が限られているからこそ毎日の授業を真剣に取り組み、空いた時間に自主練習で人物やキャラクターの模写をコツコツとやってきた結果がここにあります。

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